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2019-12-22

ニューヨークに来たサンタさんが履いていたのは?

ホリデイ小話その3

ニューヨークに来たサンタさんが履いていたのは?

ヨーロッパで広まった聖ニコラスにまつわるクリスマスの風習は、

1664年、大西洋を超えてニューアムステルダム(オランダ植民地時代のニューヨークの名称)へと伝わりました。

しかし、アメリカ中のクリスマスには大きく影響することもなく200年が経ちます。

1800年代のニューアムステルダムには、”Knickerbockers”(ニッカーボッカー)と呼ばれる知識人たちの集団がいました。

その集団に所属する、著名なメンバーの一人である作家 Washington Irving(ワシントン・アーヴィング)が著した”The Knickerbocker’s History of New York”(『ニッカーボッカーのニューヨークの歴史』)という本の中で、

『空を馬車で飛び回り、煙突からプレゼントを配る聖人』について、

”Sinter Klaas”(シンタークラース)という名で言及され、

クリスマスの聖人、シンタークラースのお話が急激にアメリカ中に広まるようになったのです。

「Sint Nikolaas」(セントニコラース)→「Sinter Klaas」(シンタークラース)と伝わった呼び名は、

いつしかニューヨーカーのアクセント、なまりが原因で「Santa Claus」(サンタクロース)に変化していったのでした。

聖ニコラスを起因とする風習まで遡ると、350年以上の歴史を持つサンタクロース。

気になるサンタさんの年齢は、少なくとも350歳以上、ということですね。

そして現在知られている、ふわふわの白いファーで縁取られた、真っ赤で暖かそうな服装に、同じく白いファーをつけた黒いロングブーツを履いているサンタさん。

『このサンタさんのイメージを作り上げたのは1931年から広告でサンタさんを打ち出しているコカ・コーラ社だ』という噂は広く語られていますが、

実際は1800年代の半ば、Harper’s Weekly(ハーパーズ ウィークリー) という新聞社が雇った当時21歳のドイツ系アメリカ人 Thomas Nast (トーマス・ナスト)という風刺画家が描いたサンタさんが原型だ、というのが真相です。

当初はアメリカの国旗にならって星条旗のジャケット、縞模様のズボン、帽子をかぶった陽気な老人の姿で描かれたサンタさん。

それが、時を重ねていく中で、星条旗のジャケットから星が消え、最終的には無地の赤になっていったようです。

その当時から、サンタさんは黒いブーツを履いていたのでしょうか?

1879年にトーマス・ナストによって描かれたサンタさんの絵の中では、ゴールドのバックルが付いた、ブラウンのローファーを履いているように見えます。

靴とベルトの色をしっかり揃えて、なんともおしゃれです。

ファッションの中心地、ニューヨークへ降り立ったサンタさんは、時代のファッションに合わせてシュークローゼットを充実させ、足元に流行を取り入れていたのかも知れませんね。

HOSHINO

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