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2019-09-14

靴の物語 -成人式-

HOSHINOには、様々な物語を胸に、靴選びにいらっしゃるお客様が多くいらっしゃいます。

9月に入るとHOSHINOでお見かけする機会が増えるのは、二人組のお客様。

それは、あどけなさが残る、少し緊張した笑顔が印象的な若い女性と、そのお母様という母娘二人連れ。

来年の成人式、晴れて成人を迎えるお嬢様に、HOSHINOで人生初めてのオーダーメイドの靴をとご来店なさるのです。

昨年の9月、ちょうど今頃でしょうか、HOSHINOへ、素敵な母娘ペアのお客様がご来店されました。

ーー成人式当日は、祖母から譲り受けた着物に袖を通すんです。

振袖姿で迎える成人式。その足元は足袋に草履でしょうか。

出番が無いようにも感じる「成人式の靴」のご注文。

職人は足のサイズを測りながら、なぜパンプスのお仕立てを希望されるのか、伺いました。

 

「成人式に、今の自分にぴったりな靴を買う。」

それが、そのご家庭での風習なのだそう。

成人という、人生において確かな意味を持つ区切りの年。

記念にお靴をご購入される場合も、大人の女性への仲間入りを祝い、そのキラキラした憧れを反映させたような、少し背伸びしたデザインのお靴を買われる方が多いのではないでしょうか。

しかし、そのご家庭で買うのは、「今の自分」にぴったりのお靴。

ーー今の自分にぴったりの、可愛らしい、甘めのパンプスは、もしかすると一年も経たないうちに、幼すぎる印象が強まって、足が遠のくかもしれない。
でもね、不思議なことに、そこからさらに何年か経つと、その若く未熟で、幼く感じた靴が、なぜかしっくりと似合う日がくるの。

お母様が言葉を続けます。

20歳を迎える、その時の自分がどんな「ワタシ」だったのか。
肩の力を抜いて過去を振り返り、若かった「ワタシ」だって大きく内包してしまう。
その時に、ようやく「大人の女性」になれるのよ、と。

成人式の記念に、初めてフルオーダーで仕立てたお靴。

ブラウンカーフがキュートな、細いストラップのメリージェーン。

お嬢様は、5年後、10年後、どのような気持ちでそのお靴と向き合うのでしょうか。

ーー人生に寄り添う一足。

HOSHINOが掲げる靴作りへの想いが、祖母から母へ、母から娘へと紡がれる、そのご家族の優しさの輪に重なったように感じました。

来年2020年は、令和になって初めての成人式。

記念すべき日を輝かせる一足を、ぜひHOSHINOでお求めください。

HOSHINO